仙北市は、秋田県の東部中央に位置し、岩手県と隣接している。平成17 年9月20 日に田沢湖町、角館町、西木村の旧3町村が合併し形成された。仙北市のほぼ中央に水深が日本一の田沢湖があり南に秋田こまちの産地仙北平野へと開けている。地域の約8割が森林地帯で、玉川温泉や乳頭温泉郷と温泉にも恵まれている。
角館町地区には、元和6(1620)年の町並みが現存し、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。山桜の樹皮を原材料とした伝統工芸樺細工でも知られている。
仙北市角館町の国指定2件の桜は、雪に閉じ込められた長い冬の終わりの証として多くの人々に春の訪れを見せてくれる。
武家屋敷一帯のシダレザクラは藩政時代以来の歴史的記念物であり、今ではこの一帯の不可欠な景観構成要素となっており、花の時期はもちろんだが、四季を通じ歴史的風趣を添えている。
一方、まちの中央部を流れる檜木内川堤のソメイヨシノの桜並木は、昭和9年今上陛下の誕生を祝い記念植樹したものである。樹齢約70 年2km の桜並木には、老木の桜が今も壮観な花のトンネルを見せている。
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