東京都北区

 南北に細長い形の北区は、東京の北の玄関口に位置し、人口約33万人のまちである。石神井川や荒川の水運を利用して洋紙発祥の地として近代産業が発展してきたが、戦後は軍用施設が開放され住宅団地となるなど、時代とともに大きく変化してきた。
 現在は飛鳥山の桜、荒川の水辺空間など自然の豊かなまち、JRや都電など駅が非常に多く、商店街が賑わう、便利で活気のあるまちである。

 首都圏にも、今では数々の桜の名所があるが、北区の桜は、江戸時代中期にまで遡る。八代将軍徳川吉宗が、庶民の行楽地とするために1,270本の桜を植樹した飛鳥山は、日本全国に知れ渡る花見場所となった。歌川(安藤)
広重や葛飾北斎などの絵師も、多くの錦絵の題材とした。現在、区内には飛鳥山をはじめ、荒川土手や石神井沿いの並木道など桜の見どころは多数あり、春には多くの花見客が訪れている。

◇北区web サイト:http://www.city.kita.tokyo.jp/