岐阜県各務原市

 各務原市は、岐阜県の南部に位置する人口15万人の都市である。市北部は水源林としての里山、南部には、古来より豊かな恵みをもたらしてきた木曽川、中央部は各務原台地という地形を活かし、自然と都市機能の調和、人生潤す癒しの空間の創出、地球環境に直結する水と緑豊かな「公園都市:パークシティ」を都市ビジョンとしている。

 「日本さくら名所100選」に選ばれた「百十郎桜」がある。これはこの地を故郷に持つ歌舞伎役者の市川百十郎が、新境川の堤工事でたくさんの犠牲者が出たことを人づてで聞き、供養のためにと1931年から2年間に渡り1,200本の桜を寄付したことに由来する。
 戦争時中は、物資の不足などから炭や薪の材料としてこの百十郎桜も伐採されるようになり、一時は100本以下になったこともあったが、その後市民の植樹などで増やされ、見事な桜並木に育っている。また、おがせ池の桜など各所に桜スポットがある。いずれもボランティアによる保護活動や市民植樹など市民に愛されて育てられてきた。そこで、市は、市民憲章推進協議会の提案を受け平成22年4月市民の花木に「さくら」を決定した。

◇各務原市webサイト:http://www.city.kakamigahara.lg.jp/