吉野町は紀伊半島のほぼ中央に位置し、吉野杉や桧の美林に囲まれ、清流吉野川が町の中央を東西に流れる風光明媚な町である。一目千本と称される吉野山の桜を中心とした観光産業と、木材関連産業を基盤として発展してきた。南朝の哀史の里、山伏の宗教「修験道」の霊場としても名高く、数多くの人々が訪れている。
4月上旬から中旬頃、山の尾根から谷にかけてシロヤマザクラを中心に約3万本が咲き乱れ、山全体をほんのり桜色に染め上げる。平安時代の古今和歌集にも詠われている吉野の桜は1000 年の歴史があり、修験道の聖地として信者による献木が古くから行われ、大切に保護されてきた。
その桜に惹かれ、古の時代より多くの文人墨客が訪れ、その美しさをしたためている。また、平成16 年7月吉野山が「紀伊山地の霊場と参詣道」の中核の一つとしてユネスコの世界遺産に登録され、観桜期には毎年約40 万人の観光客が訪れる。
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